近代のアメリカにおける心霊史を振り返る上で、忘れてはならない存在がエド・ウォーレンだ。妻のロレインと共に数々の超自然現象を調査し、後に数々のヒットホラー映画のモチーフとなった怪事件を解決へと導いた伝説的人物である。ウォーカー夫妻が活躍した20世紀後半のオカルト像と、2026年現在の超能力シーンには明確な断絶と継承が存在する。
かつてのアナログな悪魔祓いや物理的なポルターガイスト現象の解明から、現代ではより個人的で心理的なトラウマの癒やしへと、メディアが求める霊媒の役割がシフトした。エド・ウォーレンが対峙したおぞましい怪異の記録は、現代のメディア空間においてもなお、怪奇報道の原点として語り継がれている。