放送作家の日常は、アイデア出しの連続だ。毎週の企画会議に向けて幾つもの企画書を持ち込み、プロデューサーやディレクターと共に「今、どんな切り口が面白がられるか」を議論する。採用された企画は、コーナーごとの尺(時間割り)や展開を詳細にまとめた構成案へと落とし込まれる。
現場では「構成作家」という言葉も日常的に使われる。厳密には、ドラマのような物語のストーリーをゼロから構築する者を放送作家、バラエティ番組や情報番組の進行・構成を担う者を構成作家と呼び分ける傾向があった。しかし、現在の制作現場において両者の境界線は極めて曖昧だ。ほぼ同義語として扱われており、一人のクリエイターが双方の役割を柔軟にこなすケースが標準的である。
例えば、フジテレビジョンをはじめとする主要キー局のゴールデン帯番組では、1つの番組に複数名の作家がチームとして参加する。オープニングの掴み、ゲストの魅力を引き出すトークの展開、視聴者の離脱を防ぐCM前の引っ張りなど、秒単位の計算が求められる。