伏見のバルの厨房で今、最もエキサイティングな実験が行われている。キーワードは「発酵のクロスオーバー」だ。
京都の伝統的な麹や酒粕、京つけものの発酵技術と、中東のスパイスや東南アジアのハーブを融合させたメニューがメニュー表を飾る。例えば、酒粕でマリネした羊肉の炭火焼きや、柴漬けをアクセントにしたタルタルソースのフィッシュアンドチップス。一見意外な組み合わせだが、ベースにある「発酵の旨味」が伏見のクリアな仕込み水で醸された日本酒と見事なハーモニーを奏でる。舌の肥えたフードジャーナリストたちも、この唯一無二の味覚体験に舌を巻く。