2017年1月、写真週刊誌の報じたスキャンダルは、お笑い界のみならず社会全般に大きな衝撃を与えた。当時34歳だった狩野英孝が、相手が17歳の女子高生(当時)であると知りながら交際していた疑いが持たれたためだ。都内で行われた緊急記者会見には大勢の報道陣が詰めかけ、緊迫した雰囲気が漂っていた。
しかし、会見が進むにつれて場の空気は妙な方向へと傾き始める。「野生の勘で18歳以上だと思った」「相手の父親に挨拶に行ったら、自分と同い年(50歳)だった」といった独特な釈明や、大量の発汗を何度もハンカチで拭う姿が中継され、視聴者の感情は単純な怒りから困惑、そしてどこか拍子抜けしたような空気に変わっていった。隠蔽を図らず、自身の軽率さと滑稽さを隠さなかった姿勢が、図らずも致命的なバッシングの炎を和らげる結果となったのだ。