なぜこれほど大きな量の乖離が生まれるのか。それは、ポテトを容器に詰める「バギング」と呼ばれる作業の特殊性にある。
店舗の厨房では、専用のスコップ(バガー)を使ってフライヤーから揚げたてのポテトをすくい上げ、すばやく紙容器へと滑り込ませる。ピーク時には1分間に数十食という凄まじいスピード処理が求められる。当然、計量器で1グラム単位の重さを測る時間など存在しない。スタッフの手つきや熟練度、スコップへの入り具合によって、詰まる本数に差が出るのは避けられないのが現場の実情だ。
急激な原材料費の高騰や人件費の上昇に直面するファストフード業界全体において、スピードと精度の両立は永遠の課題である。しかし、マニュアル通りの教育が行き届いていない新人スタッフが担当した場合や、駆け込み注文が殺到する時間帯には、どうしても「すき間」の多い盛り付けが発生しやすくなる。