温泉街の象徴といえば、湯気を立てるセイロから手渡される温泉饅頭だ。薄皮の中にぎっしりと詰まった上品な甘さのこし餡は、何十年と変わらない安心の味。職人が店頭で手包みする伝統の饅頭は、一口かじれば黒糖の豊かな風味が口いっぱいに広がる。
伝統が息づく一方で、新しい波も確実に押し寄せている。豆乳を使った濃厚ソフトクリームや、香ばしい焼きカステラ生地に餡を詰めた新感覚の焼き菓子、さらには箱根の寄木細工をモチーフにしたパフェなど、写真に収めたくなる華やかなご当地グルメが次々と登場している。老舗の職人技と若手クリエイターの感性が美しく融合したラインナップは、何度訪れても新しい発見に満ちている。