なぜ今、虫を食すことがこれほど真剣に語られるのか。発端は国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した報告書だった。人口増加に伴う将来的な食糧難や環境負荷への解決策として、昆虫が環境負荷の極めて少ない代替タンパク質として脚光を浴びたのだ。
国内の昆虫食産業は目覚ましい進化を遂げている。TAKEO株式会社をはじめとする専門企業は、衛生管理を徹底した昆虫食品の流通網を確立し、初心者でも手軽に試せる加工食品を次々と開発。最先端のフードテックを駆使したサステナブルフードとしての地位を確立しつつある。もはやセミを含む昆虫は、非常食ではなく持続可能な食文化を拓く選択肢の一つだ。