店頭で迷う最大の分岐点が素材の選択だろう。王道である低反発ウレタンフォームは、体圧分散性とフィット感において他の追随を許さない。体温と圧力に反応してじんわりと沈み込み、隙間なく首回りを埋める感覚は長時間のフライトで絶対的な安心感をもたらす。
寝具の世界的巨人であるテンピュール・シーリー・インターナショナルが展開するトラベルラインなどは、その代表格だ。圧倒的な復元力と衝撃吸収性を持つ反面、パッキング時の体積と重量がデメリットとなる。一方のエアータイプは携帯性に優れるものの、空気の弾性による反発が強すぎて頚椎に局所的な圧迫感を与えやすい。睡眠の深さを最優先するならば、高密度ウレタン一択だ。