前線の活動や上空の偏西風が複雑に絡み合うなか、現場の気象予報士たちは「進路予想図の中心線だけを追う危険性」を繰り返し警告している。台風の東側に位置する地域は南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすく、中心から数百キロ離れた場所であっても激しい雷雨に見舞われるリスクが高い。
かつて会見で気象庁長官が言及した通り、「空模様の変化を感じてからでは移動が間に合わない事態が生じ得る」のが近年の猛烈な気象災害の特徴だ。最接近の数時間前から暴風域に入る前の「接近警戒時間」を正しく把握し、屋外での作業や不要不急の外出を完全に控える判断が求められる。