世紀の難工事として日本の近代産業史に刻まれる黒部ダム(くろよんプロジェクト)。その不屈のフロンティアスピリットは、現在の飲食カルチャーにもユニークな形で受け継がれている。
名物のアーチ式ダムを模したカレーライスを現代風カフェプレートへと再解釈した一皿や、当時の工夫たちが愛飲したとされる無骨で力強いブレンドを再現した復刻コーヒーなど、ストーリー性を帯びたメニューが好奇心を刺激する。単なる観光名物の枠組みを超え、先人たちの開拓史へのリスペクトを食を通じて未来へ繋ごうとする試みは、訪れる者の胸を打つ。