Web上の簡易レシピ記事では「いらなくなったダンボールや厚紙を使えばOK」と簡単に書かれているケースが散見されますが、これは構造力学的な観点から見れば明らかな誤解です。
第一に、ダンボールには「フルート(波状の中芯)」が走る向きが存在します。縦方向にフルートが走るように切り出すと曲げ強度は強くなりますが、横方向にしてしまうと子どもの力でもあっけなく折れ曲がってしまいます。特にアームを支える天井梁(梁構造)や、景品を支える床面は、必ずフルートの方向を水平方向と直交させ、強度の高い向きを計算して切り出さなければ、数回遊んだだけで自重崩壊を引き起こします。
第二に、接着ツールとしての「セロハンテープの乱用」も早期破損の元凶です。セロハンテープは湿度変化や温度差、反復する張力に弱く、数日経過すると糊が劣化して剥がれてしまいます。骨格の固定には木工用ボンドによる面接着を行い、動的な負荷がかかる関節部には必ず「ハトメ」や「割りピン」を用いて機械的に留めるのが、長く遊べるマシンを作るための隠れたプロの流儀です。