高知ユナイテッドSCが全国区の注目を集める契機となったのは、天皇杯で見せた目覚ましい躍進と、JFLの上位争いに深く食い込んだ圧倒的な勝負強さです。JFLからJ3への参入を果たすためには、単にピッチ上で勝利を積み重ねるだけでは足りず、Jリーグ側が厳格に定める複数のハードルをすべて同時にクリアしなければなりません。
Jリーグ参入に向けた基本要件には、主に以下の4つの柱が存在します。
第一に「競技成績」です。JFLの年間順位表において原則として2位以内に入り、J3・JFL入替戦または自動昇格の権利を勝ち取る必要があります。第二に「観客動員数」であり、ホームゲームにおける1試合平均入場者数が2,000人以上に達していること、かつ年間入場料収入の基準を満たすことが求められます。第三に「財務基準」で、債務超過に陥っておらず、安定した経営基盤を維持していること。そして第四が、もっとも議論を呼んでいる「施設基準(スタジアム要件)」です。
ピッチ上の戦いにおいては、組織的なプレッシングと鋭いカウンターを武器にJFL順位表の上位を席巻。J3・JFL入替戦の速報が流れた際には、県内の飲食店やパブリックビューイング会場から割れんばかりの歓声が沸き起こりました。現場の指揮官である監督が植え付けた「全員守備・全員攻撃」のリアリズムは、資金力で勝る強豪クラブとも堂々と渡り合える強靭なメンタリティをチームに植え付けています。