北海道札幌市出身の椎名恵は、アマチュア時代から地元でバンド活動を行い、その類稀なるボーカルセンスで注目を集めていました。上京後にスタジオミュージシャンやバックコーラスとして下積みを重ね、1986年に「今夜はANGEL」でメジャーデビューを果たすと、瞬く間にトップアーティストの仲間入りを果たします。
椎名恵の歌唱力が高く評価される理由は、主に以下の3点に集約されます。
- 力強さと哀愁が同居するハスキーボイス:中音域の太くハスキーな響きから、高音域へと突き抜けるストレートな歌声の美しさ。
- 洋楽直系の正確なリズム感とロングトーン:ジム・スタインマンの複雑で起伏の激しいメロディラインを、一切ピッチをブラさずに歌いこなす高度な声帯コントロール。
- 卓越した表現力と説得力:フレーズごとに声色を変え、聴き手の感情を揺さぶるドラマティックなダイナミクス。
その実力は国際的にも証明されており、1986年に開催された「第15回東京音楽祭世界大会」において見事グランプリを受賞。世界各国の実力派シンガーが競い合う舞台で最高評価を獲得したことは、彼女のボーカル力が世界基準であったことを物語っています。