スタジオでの物言いが目立つ彼だが、真骨頂は放送に至るまでの泥臭い取材プロセスにある。取材対象者に対しては表面的な回答で満足せず、核心に迫るまでとことん質問を重ねる姿勢を貫いてきた。
放送前夜遅くまで膨大な資料を読み込み、関係者や専門家への電話取材を欠かさない姿勢は徹底している。忖度を排した姿勢は局内外で軋轢を生むことも少なくなかったが、視聴者に対する誠実さと権力を監視する報道本来のジャーナリズムを貫く情熱が彼を動かしてきた。手に入れた生の取材事実があるからこそ、スタジオでの鋭い一刺しが可能になるのだ。