長生炭鉱をめぐる80年以上の歩みを振り返ると、忘却に抗い続けた市民の行動が着実に現実を動かしてきたことが分かります。これまでの主な経緯は以下の通りです。
【長生炭鉱・歴史と調査の主な経緯】
・1942年2月3日:海底坑道が崩落し「水非常」発生。労働者183名が犠牲となる。
・1991年:「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が発足、真相究明と調査を開始。
・1993年:宇部市西海岸に犠牲者を追悼する記念碑を建立。
・2010年代:日韓合同の追悼行事や遺族証言の収集活動を本格化。
・2026年代前半:クラウドファンディングを実施し、坑口特定と開口に向けた掘削工事に着手。
・現在:開口した坑口およびピーヤからの潜水調査が進展。坑内環境の安全確認と遺骨探索の具体策が検討フェーズへ突入。
今後の最大の焦点は、坑道深部への安全な進入ルートの確立と、発見が期待される遺骨の引き揚げ技術の選定です。刻む会は今後も専門家と綿密な協議を重ねながら、一歩一歩確実な調査を継続していく方針です。