特に『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』以降に確立されたスタンドバトルは、精神力の具現化というテーマゆえに、登場人物たちの感情表出が極限まで尖鋭化している。この劇的様式美が、現代人のコミュニケーション心理に深く刺さる。
日常のチャットツールでは、直接的な罵倒やストレートな怒りは人間関係を破綻させるリスクを伴う。しかし、荒木作品が持つ過剰なケレン味を借りて感情を表明すれば、深刻な対立を「パロディ」の枠組みに回収できるのだ。激しい怒りや拒絶を、様式化されたフィクションのフィルターを通して出力することで、相手との関係性を維持しながら自己主張を貫く。この無意識の心理的防衛機制こそが、画像を使い続ける最大の動機といえる。