『ラブ上等』シリーズの真骨頂は、単に動画を鑑賞することにとどまらない。SNSや音声配信プラットフォームを介した「同時実況」の熱量こそが、作品の価値を爆発的に高めているのだ。
若者たちの間では、グループチャットで画面共有をしながら叫び合ったり、ハッシュタグを付けて一斉に突っ込みを入れたりする視聴スタイルが完全に定着した。かつての「テレビのお茶の間」が解体されたと言われて久しいが、いま配信プラットフォームの上に新たな「デジタルお茶の間」が立ち上がっている。登場人物の軽率な発言に怒り、予期せぬ告白に歓喜する。この感情の完全同期体験こそが、視聴者を引きつけて離さない最大の理由だ。