4月12日は、近代から現代に至る世界の政治・軍事・科学史の歯車が大きく回転した日でもあります。偶然の暗合を超え、この日には歴史の重大なパラダイムシフトが集中して発生しています。
1861年4月12日未明、アメリカ・サウスカロライナ州チャールストン港にあるサムター要塞へ南軍が砲撃を開始し、合衆国を二分した南北戦争が勃発しました。国家の分裂と奴隷制度廃止をめぐる激動の戦乱は、まさにこの砲声から始まったのです。
また、第二次世界大戦終結直前の1945年4月12日には、ニューディール政策を主導し連合国を率いた第32代米大統領フランクリン・ルーズベルトが脳出血により急逝。急遽昇格したハリー・S・トルーマン副大統領が原爆投下や戦後国際秩序(冷戦構造)の形成へと舵を切ることになり、20世紀後半の世界地図はこの日を境に書き換えられました。
さらに科学技術の系譜においては、ガガーリンの初飛行からちょうど20年後の1981年4月12日、アメリカが開発した世界初の再使用型宇宙往還機スペースシャトル「コロンビア」が打ち上げに成功(STS-1)。使い捨てロケットの時代から、人類が宇宙を定期往復する新時代への扉を押し開けた瞬間でした。