最愛の母親を亡くした花江さんを温かく迎え入れ、支え続けたのが母方の祖母でした。両親を亡くした花江さんにとって、祖母はまさに「第二の育ての親」であり、唯一無二の心の拠り所となったのです。
花江さんは生前、祖母との同居生活について「毎日のように料理を作って応援してくれた」「仕事の悩みも聞いてくれた」と感謝の言葉を口にしています。声優としての仕事がまだ軌道に乗り切っていない不安定な下積み時代、祖母の存在があったからこそ、挫折することなくマイクの前に立ち続けることができました。
しかし、試練はそれだけにとどまりませんでした。花江さんが20代半ばを迎えた頃、その祖母も病気により他界してしまいます。両親だけでなく、育ての親である祖母までをも見送ることとなり、花江さんは実質的に身寄りのない「天涯孤独」の状態を経験することになりました。