TBSテレビが誇る数々の日曜劇場や金曜ドラマでも、二宮の放つ引力は凄まじい輝きを放ってきた。宮藤官九郎脚本の傑作『流星の絆』で見せた有明功一役の繊細な表情変化は、復讐に燃える兄の顔と、壊れそうな脆さを併せ持っていた。
さらに社会現象を巻き起こした医療サスペンス『ブラックペアン』シリーズでは、孤高の天才外科医・渡海征司郎や天城雪彦として、冷徹な仮面の奥に秘めた情熱を圧倒的な技術で体現した。直接的な逢瀬を描かずとも、相手の目線一つ、わずかな距離の詰め方だけで観客の心拍数を跳ね上げる。二宮の手にかかれば、視線の交錯そのものが濃厚なラブシーンと同等の熱量を帯びるのだ。