安岡との騒動を経て、細木は1980年代半ばから講談社より『六星占術によるあなたの運命』シリーズを刊行開始。これが空前の大ベストセラーとなり、ギネスブックに載るほどの出版記録を打ち立てる。そして2000年代、戦場はテレビ画面へと移った。
TBSテレビの『ズバリ言うわよ!』、フジテレビの『幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜』など、自身の冠番組が高視聴率を連発。大物司会者や人気アイドルに対しても容赦ない一喝を浴びせる姿は、視聴者を熱狂させた。この時期、彼女はメディアにおいて「独身貴族の女帝」として君臨していた。
番組内では「男なんて頼りにしない」「墓を継ぐのは男じゃない、心よ」と豪快に語っていたが、カメラの回っていない場所での彼女は、常に孤独と隣り合わせだったとされる。京都に数億円をかけて建立した広大な寺院や別邸は、彼女が手に入れた富の象徴であると同時に、血縁や法的な伴侶を持たない彼女自身の魂の拠り所でもあった。