「これほどの名作が、なぜ地上波で大々的に再放送されないのか」という疑問について、アニメーション業界関係者の証言や当時の制作体制から複数の要因が浮かび上がっています。
1. 膨大なクリエイター陣による分散した著作権
本作はグループ・タックがアニメーション制作を手掛け、各話ごとに異なる新進気鋭の演出家、アニメーター、脚本家、民俗学者、画家が起用されました。1エピソードごとに独立した作家性が発揮された芸術作品である反面、権利処理を行う窓口が細分化されており、現代の二次利用において全権利者の許諾を取りまとめるコストが極めて高いという構造的な壁が存在します。
2. 現代の放送倫理基準と民話本来の残酷描写
古くから伝わる民話や伝承には、生と死、飢饉、間引き、差別、因果応報に伴う過酷な結末が描かれています。昭和期には教育的配慮のもと放送されていた描写であっても、現代の民放テレビ局が定める自主規制コードやコンプライアンス基準に照らし合わせると、再放送のハードルが高くなってしまう側面は否めません。