ワインを開けるという行為は、単なる作業を超えてひとつの儀式として愛されてきた。世界的大ヒットを記録した人気漫画『神の雫』の中でも、抜栓の瞬間はワインの魂を解き放つ劇的なクライマックスとして描かれている。ボトルの封を解き、静かにコルクを抜く音そのものが、テイスティング体験のプロローグなのだ。
かつて伝説的なワイン批評家ロバート・パーカーが高得点をつけたヴィンテージワインたちも、すべてはその頑丈なコルクの奥に秘められてきた。一流のソムリエナイフが描く美しいカーブと機能美は、道具としての枠を超えてワイン愛好家の憧れの対象であり続けている。