スタッツを振り返ると、試合の異質さがより顕著に浮かび上がる。ボール保持率では川崎Fが約6割近くを占め、ゲームのペースをコントロールしているかに見えた。しかし、期待値(xG)の項目においては、柏が狙いすましたカウンターから数多くのハイチャンスを創出していたのだ。
「持たされている」のではなく「持たせて奪う」という柏の明確な戦術プランと、「保持しながら崩しきる」という川崎Fのアタッキングフットボール。数値上のポゼッション率と、実際にゴールを脅かした回数との乖離は、現代フットボールの奥深さを象徴するデータとなった。