どれほどビル群が立ち並ぼうとも、この街の根底に流れる「歴史の重み」は失われていない。中村公園に位置する豊国神社は、この地で生まれたとされる戦国武将・豊臣秀吉を祀る歴史的スポットとして根強い人気を誇る。近年では、体験型の歴史観光ツアーや、デジタル技術を活用した城下町散策アプリなどが導入され、国内外の若い層に新たなアプローチを仕掛けている。
参道沿いの和菓子店や古くから続く茶店も、若いクリエイターとのコラボレーション商品を展開するなど、歴史資源を現代のセンスで再定義する試みが活発だ。単なる「通過点としてのターミナル」ではなく、「滞在して歴史を愉しむ街」への脱皮が着実に進んでいる。