興行収入のプラットフォーム戦略においても、劇的な動きが見られる。劇場公開の配給を手掛けるのは、老舗のワーナー・ブラザースだ。同社が誇るグローバルな劇場配給網と、急速に市場を拡大する動画配信サービスのデジタルネットワークが合体することで、全世界の観客に瞬時に作品を届けるシステムが構築される。
「劇場での体験価値」と「ホームエンターテインメントの利便性」をいかに両立させるか。この難題に対し、配給権を巡るディストリビューター間の交渉は火花を散らした。最終的に各社を納得させたのは、圧倒的な映像クオリティと世界規模のプロモーション設計であり、メディアプラットフォームのパワーバランスそのものを塗り替える試みとなっている。