「若頭」という言葉は、裏社会の専売特許ではありません。全国の伝統的な祭礼組織においても、祭りの若頭の役職は極めて名誉ある重要なポジションとして受け継がれています。
代表的な例が、大阪の「岸和田だんじり祭」です。祭りの運営組織は年齢別に厳格に分かれており、青年団、組、若頭、世話人といった階層が存在します。この中で若頭は、だんじりの運行における安全管理や現場の統率を一手に引き受ける実質的な現場総責任者です。
危険を伴う祭りを無事故で成功させるための判断力、若手を率いる統率力が求められ、地域コミュニティにおいて極めて厚い信頼を寄せられる存在となっています。任侠用語とは異なり、地域貢献と伝統継承の誇りを象徴する肩書です。