このブームの本質は、単なる可愛さの消費にとどまらない。長年共に暮らした愛犬を失った愛犬家にとって、リアルな手触りと存在感を持つぬいぐるみに触れることは、深いペットロスから立ち直る心理的なプロセスとして機能している。抱きしめたときの程よい重みが、副交感神経を優位にし、ストレスを緩和するという側面も指摘される。
同時に、洗練されたインテリア空間を彩る「アートピース」としての側面も強まっている。北欧家具やモダンなリビングに置かれても違和感のない上質な佇まいは、大人のライフスタイルに自然と溶け込む。おもちゃの枠を飛び出し、暮らしの相棒としての地位を確立した。