ちまたのゴルファーの間では、「前半で隠しホールになりやすい難関ホールを特定してわざとボギーやダボを打つ」「パー5は大叩きしてもダブルパーまで余裕があるから狙い目」といった新ペリア攻略の裏ワザが都市伝説のように語り継がれています。
スポーツ心理学および確率統計の観点から導き出される結論は、「意図的なスコア操作による新ペリア攻略は、統計学的に自殺行為である」ということです。
コース設計においてハンディキャップインデックス(ホール難易度)が1番〜4番に設定されている難関ホールは、確かに隠しホールに選ばれる確率が高い傾向にあります。しかし、それを狙ってわざとボギーを打ちにいけば、ゴルフというメンタルスポーツの性質上、集中力が途切れ、外れてはいけない「隠しホール以外の平易なホール」で予期せぬOBやシャンクを誘発します。隠しホールから外れたホールでの大叩きは、1打もハンディに還元されず、純粋な負債としてグロスとネットに重くのしかかります。
新ペリア方式が日本のビジネス社会やコミュニティでこれほどまでに強固に定着した理由は、単なる集計の簡便さだけではありません。組織社会学的に見れば、「実力主義(成果主義)の残酷さを、運というクッションで包み込む安全装置」として機能しているからです。上司が部下にグロスで大敗しても、「いやあ、今日は隠しホールが全部外れちゃってね」と言い訳できる心理的余白を残すことこそが、新ペリア方式がもたらした最大の社会的発明と言えます。
【適性判断】新ペリア方式のコンペに向いている人・慎重になるべき人
どのようなゴルファーが新ペリア方式の恩恵を受けやすく、どのような人が別の競技方式を検討すべきなのでしょうか。その判断基準は明確です。
【新ペリア方式に極めて向いている人】
- スコア100〜120前後のアベレージゴルファーやコースデビューに近い初級者
- 18ホール中、パーも取れるが大叩き(トリプルボギー等)も数回やらかす「波の激しい」プレーヤー
- 社内コンペや取引先との接待ゴルフなど、和気あいあいとした親睦と宴会トークを最優先したい参加者
【不満を感じやすく慎重になるべき人】
- シングルハンディ級の上級者で、全ホール手堅くパーとボギーを拾い続ける堅実派(ハンディが乗りにくい)
- 1打の重みと純粋なスキルのみで白黒をつけたいアスリート志向の競技ゴルファー
- 入賞賞品が高額すぎて、運任せの順位変動に対して参加者間の納得感が得られにくい大規模オープンコンペ
なお、幹事やプレーヤーが手元で素早くネットスコアを概算したい場合は、ネット上で配布されている新ペリア早見表(隠しホールのオーバー数と付与ハンディの対照マトリクス)を印刷してカートに常備しておくと、ラウンド後のクラブハウスでの答え合わせがスムーズに進みます。