USAピョンを語る上で絶対に外せないのが、妖怪になる前の生前エピソードだ。実は彼は最初からウサギだったわけではない。かつて「チビ」と呼ばれた小さなフェレットであり、宇宙飛行の実験動物として飼育されていた切ない過去を持つ。
ヒューリー博士という心優しい科学者と共に、宇宙へ行く夢を追っていたチビ。しかし、実験中の痛ましいロケット事故によって命を落とし、未練を残したまま妖怪「USAピョン」へと姿を変えた。彼が普段着用している黄色の宇宙服は、生前の夢とヒューリー博士への深い思い入れの象徴なのだ。怒りが頂点に達した際にバイザーが閉じ、光線銃を乱射する「インベーダーモード」も、内面に抱く強い孤独感や葛藤の裏返しと言えるだろう。