歯の白濁を引き起こす原因は、大きく分けて「歯が作られる段階の問題」と「生え揃った後の環境要因」の2つに分類されます。
代表的な要因がエナメル質形成不全です。永久歯が顎の骨の中で作られる乳幼児期(0歳〜7歳頃)に、高熱を伴う疾患にかかったり、極度の栄養不足や外傷を経験したりすると、エナメル質の石灰化が部分的に不完全な状態で歯が生えてきます。この先天的な白濁は歯ブラシや一般的なクリーニングで消えることはありません。
もう一つの要因が歯の脱灰(だっかい)による初期虫歯です。食後の口腔内に残ったプラーク(歯垢)が酸を作り出し、歯の表面からカルシウムやリンといったミネラルが溶け出す現象を指します。ミネラルが抜けて微細な空隙(すき間)ができると、光が乱反射して白く濁って見えるのです。特に過去にワイヤー矯正を行っていた部位の周囲などに後天的に発生しやすい傾向があります。
このほか、幼少期の水道水やサプリメントからの過剰摂取に起因する斑状歯(フッ素症)も白斑の原因として知られています。