熊本観光における最大の落とし穴は、「熊本市内」「阿蘇」「天草」「黒川温泉」という主要エリア間の移動距離とアクセスの過小評価にあります。東京や大阪の感覚で1日で複数エリアのグルメを回ろうとすると、大半の時間を車内で過ごすことになりかねません。
特に注意すべきは阿蘇観光グルメ穴場の探索です。阿蘇山周辺は名水百選に選ばれる湧水群が豊富で、白川水源の近くにある「明神そば」をはじめとする名水手打ち蕎麦や、高森町の囲炉裏で焼き上げる田楽料理など、あか牛以外の傑出した食体験が眠っています。しかし、山間部の店舗は夕方前の15時頃に閉店するケースが多く、売り切れ次第終了の看板を掲げる店も少なくありません。事前の営業時間チェックを怠ると、昼食難民に陥るリスクがあります。
また、有明海と八代海に囲まれた天草エリアを目指す天草海鮮丼ドライブコースも同様です。車エビや天然ウニ、新鮮な海鮮丼を求めて国道を南下するルートは絶景ですが、一本道のため連休や週末の夕方は深刻な自然渋滞が発生します。天草で海鮮を満喫した後に熊本市内でディナーを予約しているような過密日程は破綻しやすいため、余裕を持ったスケジューリングが求められます。
さらに、温泉情緒あふれる黒川温泉食べ歩きマップを片手に散策する場合も、旅館街のテイクアウトスイーツや地ビール、湯上がりメンチカツなどを楽しむ時間は16時までに設定するのが安全です。山深い温泉街の売店は日没とともに店仕舞いを始めるため、夕刻以降の街歩きには適していません。