国際線が昼夜を問わず行き交う羽田空港第3旅客ターミナルへ足を踏み入れると、空気感は一変する。日本の伝統建築美を再現した商業空間「江戸小路」には、旅立つ日本人だけでなく、世界中から集まるトランジット客の喧騒が満ちている。
このフロアで不動の人気を誇るのが、顔よりも大きな器で提供される「つるとんたん」の創作うどんだ。深夜便の搭乗前や長旅を終えた早朝、関西風の上品な出汁が胃袋に染み渡る。国境を越えるハブ空港において、24時間近いオペレーションで本物の和の味を提供し続ける姿勢は、海外旅行者だけでなく舌の肥えた国内客からも熱烈な支持を受ける。