人気クラブやBユースの門戸は決して広くない。定員15〜20名に対して100名近くが殺到するセレクションを勝ち抜くには、派手なドリブルやシュート力だけでは不十分だ。現場のスカウトやユースヘッドコーチが明かすチェックポイントは、極めて本質的な要素に集約されている。
第一に「オフ・ザ・ボールの動き」だ。ボールを持っていない時間に味方へスペースを作れているか、ディフェンスリバウンドへの意識があるかといったオフボールの献身性が真っ先に見られる。第二に「コーチアビリティ(指示への即応力)」。初めて提示されたドリルを正確に理解し、ミスした際にどう修正しようとするかの知性と柔軟性だ。第三に「トランジションのスピードと声掛け」。攻守の切り替え時に誰よりも早く走り、味方にポジティブな指示を出せるリーダーシップは、どの強豪チームでも最重要視される。