期間工の求職コミュニティ等で「いなべ工場はきつい」と囁かれる背景には、製造している車種特有の物理的要因が深く関係しています。具体的にどのような理由があるのか、現場の実態を紐解きます。
トヨタ車体いなべ工場がきついとされる主な理由は以下の3点に集約されます。
第一に、車体サイズとパーツの重量です。コンパクトカーと異なり、アルファードやハイエースは全高・車幅ともに巨大です。ドアパネルやシート、大型内装トリムなどの部品単体が重く、取り付け作業時に腕や腰へかかる負荷は小型車ラインよりも大きくなります。
第二に、作業姿勢の負担です。大型ミニバンの床下配線や天井付近の内装トリム取り付けでは、無理な体勢を維持しながら素早くボルト締めを行う工程があり、慣れるまでは強い筋肉痛に悩まされる作業者が少なくありません。
第三に、ラインスピードとタスク密度の高さです。需要過多の主力車を製造しているため、タクトタイム(1台あたりの作業時間)がシビアに管理されています。作業の遅れが許されない緊張感と、連続する2交代勤務の生活リズム調整が「体力的にハード」と感じさせる要因となっています。