指の激痛から即座に解放されたいなら、まず見直すべきはギターの「弦高」だ。新品で出荷されたギターの多くは、激しいストロークでも弦がフレットに当たってビビらないよう、弦高が高めに設定されている。特に1フレット付近(ナット溝)の高さがコンマ数ミリ高いだけで、Fコードなどのバレーコードを押さえる難易度は劇的に跳ね上がる。6弦12フレット上で2.0mm〜2.2mm程度、1弦側で1.5mm〜1.8mm程度まで適正に調整するだけで、指にかかる負担は半分以下に軽減される。
機材の調整と並行してマスターしたいのが、プロが徹底している「脱力フォーム」だ。指先の力だけで弦を押さえるのではなく、腕全体の重みをフレットに預けるイメージを持つ。ギターを抱えた右腕の重みと、左手でネックを引き寄せる力をバランスさせる「てこの原理」を活用するのだ。親指はネックの裏に軽く添えるだけで、決して握りつぶしてはならない。指の腹ではなく、爪の生え際近くの先端を立ててフレットの真際(まぎわ)を押さえる。これだけで、今までの半分以下の力で驚くほど澄んだ音が響くようになる。