当時の撮影現場は、連日の猛暑と過密スケジュールが重なる過酷を極めるものだったという。湘南の海辺ロケでは直射日光が照りつける中、キャスト陣は一切の妥協を許さずにテイクを重ねた。特に料理シーンにおいて、山崎はプロの料理人から徹底した指導を受け、包丁の握り方からフランベのタイミングまでストイックに身体へ叩き込んだ。
所属事務所であるスターダストプロモーションの次世代を担う看板俳優として、破竹の勢いで主演作を重ねていた時期の山崎賢人。プレッシャーを跳ね除け、役柄と真摯に向き合い続けた日々の結晶が、柴崎夏向という当たり役を創り上げたのだ。