旅の大きな醍醐味である夕食。ここでは「小豆島だからこそ味わえる食体験」が徹底されている。メインディッシュの筆頭は、讃岐の銘柄牛にオリーブの絞り粕を与えて育てる「オリーブ牛」のサーロインだ。口に含んだ瞬間、上品な脂の甘みと深みのある旨味が広がる。驚くほど重たさがなく、後味が驚くほど軽やかだ。
脇を固める料理も抜かりない。近海で夕刻に揚がったばかりのタイやスズキの刺身は、小豆島特産の「手延べ素麺」のつゆにも使われる伝統の濃口醤油でいただく。さらに、絞りたてのプレミアムフレッシュオリーブオイルを数滴垂らす趣向には目から鱗が落ちた。伝統と斬新さが同居する一皿一皿が、島の豊かな風土を雄弁に物語っている。