元不良少年である桜木花道は、大人や権威に対して激しい反発心を持つキャラクターとして登場する。そんな彼が唯一、心を開き「オヤジ」と呼んで慕ったのが安西先生だった。威厳に満ちた監督という立場でありながら、花道の暴走を大らかな笑顔で受け止める安西の包容力こそが、あのタプタプを可能にしていたのだ。
言葉によるコミュニケーションが苦手な花道にとって、物理的なスキンシップは感情の裏返しでもある。山王工業戦での負傷時、安西先生が見せた涙と、花道が寄せた全幅の信頼。その底流には、日頃の「タプタプ」によって培われた揺るぎない絆が存在していたことに気づかされる。