日本の周りの海はどう違う?4つの海の特徴と排他的経済水域の全貌

日本の周りの海はどう違う?4つの海の特徴と排他的経済水域の全貌

日本の周りの海はどう違う?4つの海の特徴と排他的経済水域の全貌について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

4つの海は単に場所が違うだけでなく、成り立ちや水深、水質に至るまで全くの別世界です。それぞれの海域が持つ固有の素顔を比較すると、日本列島がいかに特異な環境に置かれているかが見えてきます。

最も大きなコントラストを示すのが海の深さ平均比較です。地球上で最大の海洋である太平洋は、日本近海でも日本海溝など深いトラフを抱え、平均水深は約4,000メートルに達します。深海探査や地球プレートの沈み込み帯としても知られ、ダイナミックな外洋のうねりが特徴です。

対する日本海は、対馬海峡や津軽海峡といった浅い海峡で外洋と隔てられた「巨大な閉鎖性海域」です。平均水深は約1,750メートルとしっかりした深さを持つものの、水深300メートル以深には「日本海固有水」と呼ばれる水温0〜1度前後の極めて冷たい海水が充満しています。太平洋のような多層的な深層循環とは異なる独自の循環システムを持つ点が、太平洋と日本海の決定的な違いです。

一方、九州の西から南西諸島にかけて広がる東シナ海は、打って変わって世界屈指の遠浅な海です。海底の大部分が水深200メートル未満の「大陸棚」で構成されており、平均水深はわずか約188メートルしかありません。中国大陸の黄河や長江から大量の栄養塩が流れ込む浅海底は、古くからトラフグやタチウオなどの宝庫として機能してきました。

そして北のオホーツク海は、平均水深約838メートルの半閉鎖海です。シベリアからの寒気とアムール川から注ぎ込む淡水の影響で塩分濃度が低く、厳冬期には広大な結氷を見せます。毎年1月下旬から3月にかけて押し寄せるオホーツク海の流氷時期は、観光資源であると同時に、植物プランクトンを爆発的に増殖させる海の栄養供給源となっています。

山下 哲也
Author

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。