理系就活において長年囁かれる「学歴フィルターの存在」について、結論から言えば選考初期段階におけるスクリーニングとして依然として強固に機能しています。ただし、その手法は過去の単純な大学名による足切りから、より高度なシステムへと変貌を遂げました。
現在の大手企業では、エントリーシートの一次判定にAIを採用しており、「大学群・専攻内容・GPA・保有技術スタック・学会発表実績」が即座にスコアリングされます。ここで圧倒的な優位性を持つのが、旧帝大(東大・京大・阪大・名大・東北大・九大・北大)や東京科学大学(旧東工大)、早慶、筑波大などの理系大学院生です。
これらの大学が強い理由は、単なるブランド力だけではありません。企業の研究開発部門に直結する大型研究設備と潤沢な予算を持ち、産学連携プロジェクトを通じて企業の採用担当者と日常的に接点を持っているからです。事実、大手メーカーの研究職内定者の7割〜8割以上が旧帝大・上位国公立の大学院卒で占められるケースは日常茶飯事となっています。
一方、地方国公立やMARCH・関関同立レベルの理系学生であっても、学術論文の筆頭著者実績やニッチな専門知識が企業のターゲット領域と合致していれば逆転内定を勝ち取ることが可能です。「学歴名」単体ではなく「学歴×研究の再現性」が厳格に見定められる時代にシフトしています。