1990年代後半の日本の音楽業界は、まさに空前のヴィジュアル系ムーブメントの渦中にあった。その中心で破竹の勢いを見せていたのが、SHAZNAである。メジャーデビューシングル『Melty Love』が爆発的ヒットを記録し、日本コロムビアからリリースした『すみれ September Love』のカバーでその人気は頂点に達した。華やかなメイクと中性的なビジュアルで脚光を浴びたIZAMは、一躍ポップアイコンとなったのだ。
一方の吉川ひなのもまた、圧倒的なスタイルと愛くるしいルックスでドール系モデルの先駆けとして芸能界を席巻していた。二人の出会いはまさにトップスター同士の引き寄せ合い。1999年2月、二人は突如として結婚を発表する。当時、吉川ひなのはまだ19歳。「おままごと婚」と揶揄されながらも、連日メディアが二人を追いかける熱狂的なフィーバーが巻き起こった。