日本のヘアケア産業はいま、大きな構造転換を迎えている。日本ヘアカラー工業会の区分において、一般的なアルカリ性の白髪染めは「医薬部外品(染毛剤)」に分類され、酸化染料(ジアミン等)によるアレルギー発症リスクが常に議論されてきた。これに対し、ヘアマニキュアとカラートリートメントはいずれも「化粧品(染毛料)」枠に属する。
頭皮への刺激やジアミンアレルギーに対する消費者の警戒感が高まるなか、ホーユー株式会社や株式会社ミルボンといった国内トップメーカーは、化粧品分類でありながら高い染色力を持つアイテムの開発に注力してきた。かつて「染まりが悪い」「色落ちが早すぎる」と揶揄されたノンダメージ系の染毛市場は、技術革新によって完全に生まれ変わった。
サロンでの本格施術からドラッグストアのリテール品まで、脱・医薬部外品を掲げるユーザーの受け皿として、これら2つのカテゴリーが白髪染め市場の主役に躍り出ている。