メディアにおける描かれ方も、時代とともに変容してきた。2018年にテレビ朝日で放送されたドラマ『ヒモメン〜ヒモ更生プログラム〜』では、窪田正孝演じる主人公の徹底したヒモ気質と、それを更生させようと奮闘する川口春奈演じる看護師のコミカルなやり取りが話題を呼んだ。「働かないことに命を懸ける男」という突飛なキャラクターは、フィクションとして笑いと癒やしを提供した。
しかし、ドラマが描いたような愛嬌と憎めなさで片付けられる現実は、ごく一部に過ぎない。NetflixやABEMAなどの配信プラットフォームで近年人気を集めるリアルな恋愛リアリティショーやドキュメンタリーでは、より生々しい金銭トラブルや精神的疲弊が浮き彫りになっている。
エンターテインメントとしての消費と、日々の生活を侵食する深刻な搾取。ポップカルチャーが提示するライトなイメージに惑わされ、現実の危険信号を見過ごしてはならない。