国際大会のスケジュールが過密化する中、2026年の日本代表女子もまた次なる国際大会に向けた重要な転換期を迎えている。新鍋が今、もっとも熱視線を送るのが、相手の攻撃を耐え凌いで反撃に転じる「トランジションの質」だ。
「昔も今も、日本が世界と渡り合うための絶対条件は『ファーストタッチの精度』です。いくら強力なアタッカーが揃っていても、最初のパスが乱れれば攻撃の選択肢は狭まってしまう。今の代表候補たちを見ていると、攻守の切り替えの早さは世界屈指。あとは、土壇場の一点勝負で一本拾いきれるかどうかが勝負の分かれ目になります」
ロンドン五輪の激闘で経験した「あと1点」を奪い合う緊迫感。それを知る彼女だからこそ、若い代表選手たちに向ける言葉には温かさと勝負師としての厳しさが交錯する。