今年の選考で顕著だったのは、単なる知識の詰め込みやパターン化したペーパーテストの得点力では太刀打ちできない「現場での対話力」と「判断力」の重視だ。過熱する幼児教室のお受験対策により、類似問題のパターン学習に習熟した受験生が増加したことを受け、学校側は合否を分ける観察評価の精度をさらに引き上げた。
行動観察の現場では、予期せぬトラブルが発生した際、周囲の友人とどのように声を掛け合い、解決の道筋を探るかが厳密に評価された。指示された通りに動く「完璧な優等生」ではなく、失敗しても自分の言葉で気持ちを立て直し、他者を思いやれるしなやかな強さを持つ子供に高い評価が集まっている。