SNSやQ&Aサイトをリサーチすると、「今月は2回も生理が来て得した気分(早く終わった気がする)」「生理が2回来たからデトックスが進んだ」といった、医学的根拠を欠いた誤解が散見されます。血が出ているからといって、排卵を伴う健全な生理が正常にリセットされたわけではありません。
実際には、排卵を伴わない「無排卵周期症」による破綻出血が、あたかも生理のような顔をして起きている事例が多発しています。排卵が止まっているにもかかわらず、増殖しすぎた内膜が自重に耐えかねて崩れ落ちているだけの状態です。これを放置し続けると、子宮体がんの前段階である子宮内膜増殖症へ進行するリスクや、将来的な不妊につながる恐れがあります。
「出血=生理」というバイアスを捨て、「排卵を伴う正常な出血なのか、ホルモン破綻や器質的疾患による異常出血なのか」を冷静に見極める視線が欠かせません。