埼玉県教育委員会が公表する入試選抜基準や県内最大規模の模試データ(北辰テスト等)を精査すると、伊奈学園総合高校の偏差値は単一の数値で評価できない構造が浮き彫りになります。最も志望者が集中する「普通系(人文系・理数系)」の合格者平均偏差値は60〜62に達する一方、専門実技を伴う「スポーツ科学系」や「生活科学系」などは54〜57付近にボリュームゾーンが形成されています。
入試倍率に関しても、この学系ごとの特性が色濃く反映されます。近年の伊奈学園高校の倍率は全体平均で1.15〜1.30倍程度で推移していますが、普通系や語学系(英語)に第1志望が集中する年度は1.3倍を超える激戦となる傾向があります。一方で、同校特有の「相互第2志望制度」が存在するため、普通系で惜しくも届かなかった層が他学系へスライド合格する構造にも注意が必要です。
合格ボーダーラインを考える上で避けて通れないのが伊奈学園の内申点の目安です。埼玉県立高校の調査書計算式は学年比率が「1:1:2」または「1:1:3」など学校・学系ごとに指定されますが、伊奈学園の普通系を目指す場合、3年次の通知表で「オール4(36点)」前後を確保しておくのが心理的ボーダーラインとなります。オール3(27点)近辺に留まっている受験生は、本番の学力検査で平均合格者より25〜35点ほど余分に奪取しなければ合格圏に届きません。