味わいの組み立てにおいても、両者の哲学は対極をなす。
パフェは一皿のコース料理に等しい。パティシエは最初の一口から最後の一口までの味覚の起承転結を緻密に設計する。上部の甘みと酸味、中盤の食感のアクセント、そして最下層で全体を締めくくるさっぱりとしたジュレやジュース。スプーンを進めるごとに表情を変える劇的な演出こそ、パフェがパフェたる所以だ。
対照的にサンデーの魅力は、潔いシンプルさにある。主役はどこまでも濃厚なアイスクリーム。そこに熱々のホットファッジやナッツ、ホイップクリームが絡み合う。一口目から最後まで、ぶれない満足感。複雑なストーリー展開ではなく、直球のストライクゾーンを狙う潔さ。落ち込んだ日や疲れた放課後、無性に欲しくなるのはいつだってこのストレートな甘やかしだ。