『ちはやふる』の象徴的なワンシーンといえば、試合前に千早たちが袖をたくし上げ、たすき掛けを行う所作です。あの独特の緊張感と引き締まった美しさに憧れを抱く人も少なくありません。
競技かるたにおけるたすき掛けは、単なる視覚的な演出ではなく、激しい腕の振りや払い動作を妨げないための機能的な知恵です。美しいたすき掛けの手順は以下の通りです。
1. たすき紐(約2メートル)の真ん中を口にくわえるか、首の後ろに回す。
2. 両端を脇の下から前に通し、胸の前で交差させる。
3. そのまま両肩の上を通して背中側へ回し、背中の中央でしっかりと結び合わせる。
4. 袖の余分なたるみを整え、肩回りの可動域を確保する。
また、競技かるた仕様の着付けでは、通常の卒業式着付けよりも袴の裾丈をやや短め(くるぶし上)に設定し、足さばきを良くするのが鉄則です。帯の位置も少し高めに締めることで、前傾姿勢をとった際にも着崩れを防ぐことができます。卒業式の記念前撮りなどでこのたすき掛けを取り入れると、躍動感あふれる印象的なカットが残せると評判です。